SEAMLESS INTEGRATION

MADI + IP TECHNOLOGY

EM-64はLAN、WAN、インターネットを用いた21世紀のメディア配信を可能にする、デジタル・プロ・オーディオ伝送の双方向ブリッジとなる製品です。最大64チャンネル伝送が可能。MADIおよびIP回線に対する放送仕様2重化機能を備えます。本線が落ちた場合、一切のサンプルまたはIPパケットの損失無しに予備回線への切り替えが自動的に行われます。

2重化MADI IP

THE DIGITAL MULTICORE.

MADI - マルチチャンネル・オーディオ・デジタル・インターフェイス

MADIの総称で知られるAES10スタンダードは現在、マルチチャンネル・ポイントツーポイント・デジタル・オーディオ伝送におけるプロ・オーディオ業界標準として使用されています。

MADIフォーマットはオープンな規格です。一般的なデジタルAES/EBU規格(AES3)に準拠しています。多重化技術により32系統のAES/EBU信号(=64チャンネル)を1本のケーブルで伝送します。SPDIFやADAT、TDIFを始めとするすべてのデジタル規格と同様、MADIは一方向の「ポイントツーポイント」接続で送信元と受信先を結びます。

通常MADI信号は、 BNC同軸銅線ケーブル(最大約100 m)、またはSC光ファイバー・ケーブル(マルチモード・フォーマットで最大約2000 m)のいずれかで接続されます。2台の機器をカテゴリー5/6ケーブル(ツイスト・ペア)で直接繋ぐ伝送規格も存在しますが、大手機器メーカーからは現在サポートされていません。

MADIは分かりやすいデジタル・コンセプトによる便利なオーディオ・テクノロジーです。多チャンネルのサンプル精度オーディオ信号を最小の遅延で簡単に長距離伝送でき、伝送距離、設置コスト、全体のメンテナンス性のバランスが非常に優れています。

あらゆるオーディオ・フォーマットを取り扱うミキシング・コンソールやコンバーターが組み込まれた複雑なルーティング構造もMADIによって構築可能です。数百、さらには数千のチャンネル数に対応するルーターも使用できます。多くのMADIインターフェイスが、ルーターやパッチベイとして使用できる内部チャンネル・ルーティング機能を備えています。

MADI接続

続きを読む:MADIの歴史

MADIはAudio Engineering Society(AES)標準として1991年に定義され、2003年に更新されました。1991年の仕様では、MADIリンクは56チャンネル伝送として定義されていました。2003年の更新の際に、64チャンネル伝送と96 kHz「ダブル・レート」サンプリングのサポートが追加されました。チャンネル数を減らすことで、さらに高いサンプル・レートの伝送も可能です。96 kHzで32チャンネル、192 kHzで16チャンネルの信号を伝送します。

現在、MADIはスタジオ、ライブ、放送の現場で最も重要な標準規格として使用されています。すべてのプロ・オーディオ・メーカーがMADIをサポートしており、現在数え切れない程のMADI製品が販売されています。MADIをネットワーク・ソリューションで完全に置き換えることはできません(以下参照)。

ライブ・コンサート、シアター、音楽スタジオなど現代のプロ・オーディオ・アプリケーションおいて、MADIは完璧なソリューションを提供します。
ミキシング・コンソールやコンバーターによって様々なオーディオ・フォーマットが入り乱れる数百チャンネルの複雑な信号ネットワークのセットアップも簡単に構築可能です。

写真:ステージ・ラックのMADIマイク・プリアンプ

MADIのアドバンテージ

高音質+最小の遅延

MADIは24 Bit最大192 kHz対応のサンプル精度ロスレス・デジタル・オーディオ・フォーマットです。48 kHzでの伝送遅延は最大60マイクロ秒を実現。リアルタイム性能は他に例を見ません。

高い柔軟性&低コスト

アナログ・マルチコア・ケーブルに比べ、MADIは以下の点で非常に優れています:同じ基本機能で高い柔軟性を提供します。MADIケーブルはアナログ・ケーブルに比べ小さく軽いため、コスト削減に繋がります。またメンテナンス性も高く、トラブル時の対処もより簡単に行えます。

長距離伝送

同軸ケーブルは最大100 m、光ファイバー・ケーブルは最大2000 m(マルチモード・ファイバー)の距離を伝送可能です。MADIは、制作スタジオやクラシックのオーケストラ録音、野外でのスポーツ/ライブ・イベント中継など、数多くのマイク・チャンネルが必要となる現場で特に真価を発揮します。もちろん小規模な音楽スタジオでもMADIを活用いただけます。録音ブースとDAWの距離が15 mを超えることは珍しくありません。AES/EBUやADATケーブルの制限を超えた接続が可能です。

オープンな規格

MADIは現在、AMS/Neve、DIGICO/Soundtracks、DirectOut、Euphonix、Merging、Lawo、Fairlight、Marian、Otari、Publison、RME、Roland、Soundscape、Sony、Stagetec、Studer、SSL、YAMAHAなど、ほぼ全てのプロ・オーディオ・メーカーによってサポートされています。

マルチチャンネル・カスケード

MADIは外部機器を簡単にカスケード接続できます。これはADAT、TDIF、AES/EBUに対するMADIの大きなアドバンテージです。アナログ・コンバーターやマイク・プリアンプ、AES/EBUまたはアナログ間コンバーターなどの機器を単一のMADI接続で組み合わせることができます。また、短いMADIケーブルを使用してステージ・ラックの機器を直列で接続することも可能です。例:24台のマイク・プリアンプを組み合わせた64チャンネル入力のスタジオ/ステージを簡単に構築できます。マイク・プリアンプとADコンバーターでそれぞれ24チャンネル(合計48チャンネル)を使用したとしても、他の機器の入力用として16チャンネルも余裕があることになります。

MADIがいまだ発展し続ける業界標準であることに疑う余地はありません。

TRAINS vs. CARS

MADI vs IP

鉄道は人や物を運ぶ最も重要な手段として100年近く使われてきました。駅の場所や発車時刻が固定された鉄道システムによる、速さと信頼性が特徴の輸送手段です。線路網は世界中に張り巡らされましたが、鉄道がカバーし切れない世界の隅々にまで移動するソリューションがさらに必要とされました。最終的に車が発明されるまでは、船や馬、自転車、人力車などがその手段として使用されました。

車が手頃な量産品として普及し、高速道路から小道に至るまで道路が隅々にまで整備されたことにより、人類は柔軟性の高い輸送システムを瞬く間に手に入れました。ポイントツーポイントの線路や固定された時刻表という鉄道システムの制約を、車が開放してくれたのです。現代の道路交通システムの柔軟性は、ほぼ無限です。車は、少量の商品や少ない人数を迅速かつ効率的に輸送します。倉庫から自宅までの配送を鉄道のみで行うことを想像してみてください。まず不可能です!

従来のオーディオ伝送方式は、鉄道による輸送システムと非常に似ています。ポイントツーポイント接続で、決められた時刻表(デジタル・クロック)に従い伝送されます。AES/EBUやアナログ信号またはMADI信号は、送信元の機器と送信先の機器を直接ケーブル接続し伝送されます。これは列車に人が乗って輸送されるシステムと似ています。乗客は線路から外れることはできません。また目的地を変更するには主要駅で他の列車に乗り換えなければならないのです。とはいえMADIは成熟したテクノロジーでり、伝送自体に問題はありません。非常に効率的で安定性が高く、そして簡単に使えるマルチトラック・オーディオ伝送方式です。

しかし最新のオーディオ/メディア伝送に対応するには、より柔軟性が必要となります。車に該当する技術の発明と量産が必要です。広がり続ける既存の道路、つまりIPネットワーク、Media-over-IP 伝送に対応する必要があります。

車に相当するIPパケットは、ローカル・ネットワークやインターネット、さらにはモバイル通信ネットワークを介し、あらゆるデータを伝送します。いつでも即座に通信可能です。オリジナルのパケットを複製することで、同時に複数の目的地にも送信できます。

鉄道システムと同様、従来のMADI接続が廃れることはありません。それどころか急速に発展し続ける高解像度マルチチャンネル・オーディオ伝送の手段として、MADIは益々必要とされています。しかし現在、時代はIPネットワーク経由でオーディオ/ビデオをグローバル伝送するという全く新しい時代に突入しています。

歴史は繰り返すものです。日本では鉄道と車が完全に普及しています。世界中で使われている最高品質で最も安全、高速な鉄道と車は、ほとんどが日本の技術者の手によるものです。そして最先端Audio-over-IPテクノロジー、RESONETZ LINKも日本で発明/完成されました。

MADI 対 IP?勝者はどちらでもありません。シームレスな統合が答えです。
お互いを補うことで大きな発展を遂げています。経験豊かなユーザーは、間違いなくこのツールとソリューションを選択するはずです。

続きを読む:MADIとIPベースのオーディオ・ネットワークの比較

MADIによるオーディオ・ネットワーク

「賢い」ネットワーク - 「ダメ」なエンド・ポイント

ネットワークはスター型ルーターを通してトラフィックをコントロールします。

MADIネットワーク
  • 1つの信号経路に1本のケーブル
  • システム構造は事前に定義。拡張が難しく、柔軟性に限界あり。
  • オーディオ伝送専用の「賢い」MADIルーター機器(Kreuzschiene)が必要。
  • 長所:極めて低遅延。
  • 長所:極めて高い信頼性。

IPネットワークにおけるオーディオ

「ダメ」なネットワーク - 「賢い」エンド・ポイント

ノードはパケット・アドレスを介してトラフィックをコントロールおよびルーティングします。

IPネットワーク
  • 同じケーブルであらゆる種類のIPトラフィック(オーディオ、ビデオ、メール、データ・ダウンロード等)が伝送されます。
  • 自由に拡張可能な分散構造。極めて高い柔軟性。
  • 殆どのプロトコルは低コストな市販のハードウェア(ケーブル、スイッチ、ルーター)で動作。
  • 高い遅延(5台のネットワーク・スイッチで約1 msの遅延が発生)。
  • 信頼性に難あり(パケット損失)。

MADI IN USE.

クラッシック音楽のレコーディング

近年のクラシック音楽のレコーディングには、ハイエンドMADI機器が数多く用いられています。オーケストラ録音は数十本のマイクでリアルなサウンドを取り込む必要があり、時にはサラウンド用にさらに多くのチャンネルが必要です。多チャンネル対応のMADIフォーマットは、オーケストラ録音に最適です。3Dサラウンド/アンビソニック録音の需要は増え続けており、MADIソリューションの重要性は益々注目されています。

MADIシステムではマイク・プリアンプをステージに直接設置できます。これによりマイクとプリアンプ間のアナログ・ケーブルを最短に抑えることができます。また録音ルームに設置されたDAWに長距離MADIケーブルを用いて接続し、マルチトラック録音も可能です。このように、MADIは特定のアプリケーションにおいて依然としてパーフェクトなソリューションとして活用され続けています。

COMBINING TWO GROWING INDUSTRY STANDARDS.

RESONETZ MADI.IPテクノロジー

RESONETZデバイスはプロ・オーディオ業界で最も重要な2つの伝送規格、MADIとAudio-over-IPを統合します。いずれの規格も目覚ましいスピードで発展しており、お互いを補完することでさらに大きなアドバンテージを生み出します。

MADIは依然として、最も普及しているデジタル・マルチチャンネル・オーディオ規格です。音楽、ポストプロダクション・スタジオ、放送局、ライブ制作会社からホーム・スタジオに至るまで、MADI機器は過去20年に渡り様々な現場で使用されてきました。大型ミキシング・コンソール・メーカーの全てがMADI I/Oをサポートし、ライブ、放送、スタジオに導入されています。そして現在、MADIは世界中のプロフェッショナル・マルチチャンネル・デジタル・オーディオ・システムのバックボーンとして普及しています。

Audio-over-IPプロトコルと関連製品は、この5年の間に目覚ましい発展を遂げました。一般的なホーム・ネットワークでも、信頼性が高く低遅延な運用が、可能です。IPネットワークの急激な普及と伝送パフォーマンスの劇的な増加により、将来のプロ・オーディオはネットワーク伝送が主流となるでしょう。

EtherMADI-64:先進のMADI-OVER-IPブリッジ

EM-64

RESONETZ MADI.IPは、MADIの秩序のある世界とIPネットワークの「カオスな」世界(鉄道と車)を組み合わせた技術です。EM-64は、閉じられたMADIのローカル・システムを、他のあらゆるローカル/グローバル・ネットワークに接続します。オーディオをローカルまたは世界中のネットワークのどこにでも伝送できる、MADIユーザーにとってエキサイティングなソリューションです。

MADI.IPテクノロジーを搭載したRESONETZ EM-64は、単なるMADI-ネットワーク・ブリッジではありません。スマートフォンなど、あらゆるネットワーク・ブラウザからコントロール可能な、完全なシングル・チャンネル・ルーティング・システムです。

MADI接続

続きを読む:EN-64接続:入力と出力